アントワーヌ・グリーズマンのバルセロナへの移籍は、今夏初のスター選手の移籍となりそうだ。しかし、これが移籍市場での”ドミノ”につながるのだろうか?
プレミアリーグの移籍市場が5月16日の0:01にオープンになり、8月8日(木曜)の午後5時のリーグ再開までの間、選手の移籍が可能になった。
ここで、それぞれの移籍に伴い「ビッグディール」が発生する可能性がある選手たちをおさらいしよう。
グリーズマンはアトレティコに対して今夏クラブを離れることを伝え、バルセロナがついに獲得することになりそうだ。Skyのソースによるとバルセロナは、アトレティコでの5年間で256試合に出場し、133ゴールを挙げたフランス代表ストライカーに対して1億800万ポンドにも及ぶ契約解除金を支払う準備ができているとのこと。4年間に渡ってチャンピオンズリーグ優勝を逃しているバルセロナ。欧州制覇に向けて、グリーズマンには大きな重圧がかかっている。
グリーズマンの後を追ってバルセロナ入りが噂されているのが、アヤックスのキャプテン、マタイス・デリフト(19)だ。
チームメートのフレンキー・デヨングはすでにバルサ入りが決定しており、Mundo Deportivo曰く、まだ合意には至っていないがデリフトとバルサの交渉は順調に進展しているようだ。デリフトは「話し合いはあった。でもまだ何も決まってはいない」と語り、移籍の可能性をうかがわせた。19歳の若さですでに115試合に出場しているワンダーボーイ獲得には、6000万ポンドにも及ぶ移籍金が必要になると言われている。
アヤックスの会長であるエドウィン・ファン・デル・サールは以前、「デリフトはイングランドかスペインに移籍する」と語っており、リバプールやマンチェスター・ユナイテッドへの移籍が噂されていたが、バルサからのオファーはデリフトにとってそれらよりも魅力的かもしれない。
グリーズマンの到着によるドミノ現象と、デリフトの獲得で多額の資金を必要とするバルセロナの状況は、フィリペ・コウチーニョにバルセロナ退団を検討させるかもしれない。しかし本件は非常に複雑である。
わずか18ヶ月前に1億4600万ポンドというで、鳴り物入りの入団をしたコウチーニョだが、今現在までその移籍金に見合う活躍を見せることはできていない。スペインのSportは、バルセロナがもし彼を放出する場合には、コウチーニョ獲得に使った資金の半分は取り返したいと考えている様子。
しかし、どのクラブがリスクをとって彼の獲得を目指すのだろうか。マンチェスター・ユナイテッドはこの26歳の動向を注視しているが、おそらく獲得するには誰かを放出しなければならないだろう。
ではリバプールへの復帰はどうだろうか。Sky SportsでクラブOBフィル・トンプソンがコウチーニョの際獲得を進言しており、「ユルゲン・クロップ監督であればバルセロナよりも彼のスキルを活かすことができるはず。彼は苦しんでいる。左ウイングで使われているのを見るが、彼はネイマールではない」とコメントしている。
スペインのラジオ局Cadena SERは、チェルシーがエデン・アザールを放出し、かつ今移籍市場での補強禁止が解かれた場合には、獲得に向かうだろうと報じている。
アザールの話が出たが...。
移籍にまつわる噂の中でも最も長いこと話し合われている選手がついに今夏頭に決断を下すのかもしれない。レアル・マドリードは、エデン・アザールの獲得に自信をのぞかせているとSkyのソースが報じた。アザールのスタンフォード・ブリッジでの契約が残り1年となるが、もし彼が残りたいと言った場合にチェルシーは彼を放出するのだろうか? それとも彼が去りたいと言った場合、選手の獲得禁止が迫り来る中で、なんとしてでも引き留めようとするのか。
どういう結末を迎えるにしろ、バクでのヨーロッパリーグ決勝が終わるまでは、レアル・マドリードは前線にスペースを空けて待っていなくてはならない...。
ガレス・ベイルの話に移ろう。彼のレアルでの6年間は光の速さで過ぎていったように感じる。レアルの中心を担う選手として獲得されたベイルは、時としてその才能の片鱗を見せつけ、さらにはほぼ1人でレアルにチャンピオンズリーグ優勝をもたらしたこともあった。しかし30を目前にして、ベイルの将来は他のどこかにあるのかもしれない。
ジネディーヌ・ジダン監督は、日曜日のレアル・ソシエダ戦でベイルを招集外とし、ASが報じるところによると両者の関係は完全に破綻したとも言われているが、代理人曰くベイルはマドリードに残りたいと考えている様子だ。
ベイルのレアルとの契約は2022年まで残っているため、獲得資金は安くはない。トッテナムへの1000万ポンドでのレンタル復帰も噂されているが、25万ポンドほどの週給をまかなえるとは思えない。クリスティアン・エリクセンが退団するのであれば可能性はあるが...。マンチェスター・ユナイテッドとバイエルン・ミュンヘンも関心を関心を示しており、Le ParisienによるとPSGがトニ・クロース、イスコとの3本釣りを画策しているとも噂されている。
アザールよりは現実可能性が低いが、もし今夏に退団することを決意し、かつガレス・ベイルがオールド・トラッフォードに到着する場合、ポール・ポグバの行き先もまたマドリードになる可能性がある。
マンチェスター・ユナイテッドの不安定なシーズンが終わったが、ファンとの口論や、今シーズンの低調なパフォーマンスに対する批判などもあり、ポグバはクラブからの移籍を検討するかもしれない。
しかし、L`Equipeによると、ポグバの希望給に対して、レアルの給与形態がマッチせず、さらにバルセロナもこのワールドカップ覇者獲得には動かなそうということだ。ポグバはあと2年オールド・トラッフォードでの契約を残しており、加えてユナイテッドは1年間の延長契約を行使することができる。
もしユナイテッドが再建を検討するのであれば、ポグバ売却の資金を充てることも考えられる。しかしそれならばクラブでおそらく最も長い間移籍話が絶えないダビド・デヘアも同様だ。
デヘアの現行の契約は2020年まで残っているが、3月にDaily Mirrorが報じたところによると、彼の希望給はユナイテッドにとって高額すぎるとのことだ。
レアルの正ゴールキーパー、ティボー・クルトワはまだチェルシーから移籍して1年しか経っていないが、評価を獲得できていない。そこで、レアルはデヘアへの関心を再熱させている。
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