アルデルヴァイレルトの進退は? バルサのコパ敗退がトッテナムの追い風に?

 マウリシオ・ポチェッティーノと、トッテナム・ホットスパーにとってなんと素晴らしい1ヶ月だっただろうか。CLの歴史上でも最も劇的な形での決勝進出に加え、プレミアリーグでも4位に滑り込み、来シーズンのCL出場権も確定させた。


 迎える6月1日、同国のライバルであるリバプールとの決戦に挑むトッテナムだが、来シーズン以降に向けた移籍市場も6月に開場する。補強なしという大きなハンデを背負ってCL決勝の舞台にたどり着いたトッテナムはどのような動きを見せるのだろうか。


 トッテナムファンの全員が心から願っているであろう補強、そうそれは他ならぬトビー・アルデルヴァイレルトの契約延長ではないだろうか。


 アルデルヴァイレルトはトッテナムが昨冬に行った1年の契約延長によって、どのクラブもわずか2500万ポンドという安価な契約解除金を支払えば、ベルギー代表DFの獲得が可能になるという契約の条項が発動している。それにより、各国のビッグクラブが彼の動向を追いかけている状態だ。イタリアのCalciomercatoはユベントスがPSGのDF、マルキーニョスと並びアルデルヴァイレルトを今夏の補強リストの上位に入れていると報じ、加えてインテル・ミラノも彼の動向を伺っていると報じた。


 主力DFの放出はトッテナムにとっては大きな打撃となりうるが、思わぬところで吉報も生まれている。


 バルセロナのコパ・デル・レイ敗退。それは来シーズンのタイトル奪取に向けた補強の激化を意味する。レアル・マドリードはフランクフルトFW、ルカ・ヨビッチや、チェルシーのウイング、エデン・アザールなど、多くのビッグネーム獲得が噂されており、第二次ジダン政権でのロス・ブランコス復権をかけた大きなシーズンとなることはもはや疑いようがない。そこで、バルセロナが競争力を高く保持し続けるためには、同様の補強を推し進めていかなければならない。


 バルセロナも今夏はアトレティコのFWアントワーヌ・グリーズマンや、アヤックスDF、マタイス・デリフトらの獲得が噂されている。しかし、それらスター選手獲得には、余剰戦力をカットしていかなければならないのも事実で、エヴァートンにレンタル移籍していたMF、アンドレ・ゴメスや、今季膝の怪我とクレマン・ラングレの台頭により出場機会に恵まれなかったDF、サミュエル・ウムティティの放出が濃厚となっている。

 トッテナムにとってはアルデルヴァイレルトの後釜と、これまた移籍が噂されるMF、クリスティアン・エリクセンの後釜を同時に獲得できるのではないか。バルセロナにとっても、このままエルネスト・バルベルデ監督続投で行く場合は速やかに資金作りを始め、来季のチームを構想していかなければならない。果たして今夏のスクランブル移籍は実現するのだろうか?

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